伊勢神宮参拝
参拝しました!
お恥ずかしい話だが、先日生まれて初めて伊勢神宮にお参りにいってきた。
この世に生を受けて早くも半世紀、なんでお参りにうかがわなかったのかな~?
三重県に住んでいた時もあったのに‥おかげ横丁まで行ったことはあるけど、食べ歩きして帰ってきた。暑い夏に行ったからか、赤福氷がとにかくおいしかったのをしっかりと覚えている(〃艸〃)
なんであの時お参りに行かなかったのか?分からない‥あの時何を考えていたのかな~?なんでだろう?真剣に考えてみても思い出せない‥
もしかしたら、私、心の片隅で神仏様の存在を疑っていた?!のかもしれない。 稼業で関わっていたはずなのに、手は合わせても心の底から素直な気持ちでお参りしたことはあっただろうか?両親が朝晩家のお仏壇にお参りしているのをただ見ているだけの人。ご飯が炊けたら一番にご先祖様にお供えするけど、そのように言われていたからだけの理由。一応、小さな人たちにも伝えていかなきゃ!と事あるごとに一緒にお仏壇には手を合わせに行った。気持ちは、伴っていた?心はあったのだろうか?
若い頃は全てが自分の力でできるものだと勘違いしていた。家族、友人、関わって下さった方々は何も関係ないと思っていた傲慢な私。
なのに、うまくいかなかったときや出来なかった時、非はすべて周りのせいにしていた私。都合よすぎ‥‥です。残念‥。恥ずかしい
今は年を重ねて、少ないなりにも色々な経験をし、人間関係でも悩み、後で思い起こすと接点がある事や、繋がっている事、巡りめぐってきていることに気付きびっくり! その存在が自分の中でとても明確になってきた。神様の最高位!お伊勢さんにお参りに行きたい!心底想い行ってきました。
行く前に、インターネットで下調べ。参拝方法や参拝の順番、見どころの説明等々。
若い同性の親しい友人を誘ったから豆知識を披露してやろうと、メモ帳に書き出しては頭に叩き込んで
行った。行くと決めた日から私はワクワク楽しみで仕方なかった。
先ずは、外宮から。 平日だったからか、それほどお参りも多くも少なくもなく程よい人出だったように思う。 抜けるような青空で新緑も眩しくて、きれい~を何度も口にした。見上げるような大木が悠然と佇み、私はそれを見るだけで圧倒された。
自然と笑みがこぼれた。 本宮の鳥居の向こうに白い布がかけられた参拝堂。 その白い布の奥の奥の奥に鎮座されてみえる。 やっと来た。いや!来させていただけた。心の底から素直な自分の心持ちでお参りした。いや!お参りさせていただいた。
インターネットで調べたところ、伊勢神宮は日本の守り神である尊い神様だから、世界平和を願うのがよろしい。と書いてあったが、どうしてもどうしても私は自分の事もお願いしてしまった。 もちろん、一番に日本の、世界の平和も心の底から願った。 その日は、風の強い日だったのに、目の前の白い布は揺れることなく静かに佇んでいた。 神の力で揺れないのかと思った。その後に、別宮をお参り。 その最中に、一緒に行った若い友人が、「あー!!住所と名前を言うのわすれた!」と言うではないか!それはいかんいかん、ともう一度、本宮にお参りに。
その時、不思議なことが起こったような気がした。神様が姿を現してくださったのかもしれない。
風が吹いても揺微動だにしなかった白い布が、ふわっ~と持ち上がったのだ!感激感激!大興奮の私!見た?見た?と、若い友人に興奮気味にしたが、その友人はそれほどでもなかったようだ。
続いて、内宮へ。 早朝6時半にも関わらず人出が多いのに驚いた。この日も晴天。雲一つない空。 朝日がとても眩しい。正面にある鳥居をくぐっただけで神聖な気持ちになった。 五十鈴川もとても美しく宇治橋を一歩一歩踏みしめるように渡った。ここはすでに聖域な世界だった。空気がひやっとして浄化されるような気持ちになった。
御神木が鎮座されている奥の階段を上り、奥の奥の奥‥に天照大御神がお祀りされている。
やっと来た!来させていただけた!欲張りな私は、あれもこれもお願いしようとメモ帳にお願いリストまで作っていたのに、気持ちが高ぶってしまって何をお願いしたのかはっきり覚えていない始末である。(笑)そこから、別宮を参拝し見どころをまわった。
若い友人に、豆知識を披露するもそれほど感動はなく、どちらかというと冷ややかな目。 仕事でこの周辺には何度も訪れていると言う。挙句の果てには、神仏は信じていないとか。 すべては自分の力!でも、偉い神様だからちゃんと手は合わせるよ!と。 なんて事を!!!こんなにも格式高い神様の前で言うんだ!バチが当たるぞ!私は、怖くなった。ごめんなさいごめんなさい神様。私から、彼女にはキチンと話しておきます!と焦った。
形式だけ。何だか若い頃の私を見ているようだ。確かに、私も色々な経験をして徐々に気付いていった。自分の力ではどうにも出来ない事があることを。確かに彼女は頑張り屋さんだ。でも、少しでも早く気付いて欲しい。みんなに支えられているからやってこられていることを。私が私がの我を溶かして欲しい。沢山の人たちのおかげで今の自分があることを。当たり前の日々が送れるのは当たり前でない事を。毎日、ご飯を美味しくいただける幸せ。支え支えられてお互い様で過ごしている事を。
う~ん、でも今燃えに燃えている彼女が気付くのはまだまだ先になるかな
でも、少しでも早く気付いて欲しい。この当たり前の日常が送れるのがどんなに幸せなことかを。