金継ぎ ~kintsugi~

最近、金継ぎが流行っていますね。

地域広報の体験講座の募集欄にも、「愛着があって捨てれないものを直しませんか?」のキャッチフレーズで人気を集めているようです

 金継ぎ(きんつぎ)とは、修復する技術です。
日本の伝統的な技法で、金箔を使って美しい装飾を施します。
この技法は、平安時代(794-1185年)に中国から伝わり、日本の文化に深く根付いおり、
主に建築物や仏像、神社の装飾に使われました。
特に、神社の鳥居や仏教寺院の仏像に金箔を貼ることで、神聖さや威厳を表現し、また、武士や貴族の装飾品や甲冑にも金継ぎが使われ、その技術は高く評価されていました。

 現代でも、金継ぎの技術は伝統工芸として保存されており、多くの職人がこの技法を継承しています。金継ぎの作品は、美しい装飾とともに、日本の歴史と文化を象徴するものとして広く愛されています。 また、その美しい仕上がりが人々を魅了し続けています。
以下に、簡単な金継ぎの手順を紹介します。

金継ぎの基本手順

1.破片の清掃と準備

 

修復する陶器や磁器の破片をきれいに洗い、乾かします

2.漆の調合と塗布

 生漆(うるし)を用意し、適切な割合で混ぜて糊漆を作ります。

 

糊漆を破片の接着面に薄く塗ります。


3.破片の接着

漆を塗った破片を慎重に合わせて接着します。
接着部をしっかりと固定し、乾燥させます。この過程は数週間かかることがあります。

接着部が完全に乾燥したら、はみ出している部分を綺麗にします。
上から生漆を再度薄く塗ります。

その上に金粉を慎重に振りかけ、しっかりと定着させます。
金粉が定着したら、もう一度綿で擦り、金の輝きを出します。


4.仕上げ

この技法は忍耐と細心の注意を要します。修行中の私は、何度何度何度やり直した事か!!
最後の仕上げをしている時、手が滑り金継ぎの部分もゴリッと‥
最初から全部やり直し‥
本金を使っているので、ストレスMAXですが、
その結果として美しい修復作品が完成します。



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