お仏壇と12月（大掃除は12/13以後が縁起が良い）

12月は、仏教において重要な行事である成道会（じょうどうえ）の時期であり、また年末の大掃除やお正月準備といった年中行事とも深く関わってきます。 

1. 12月の仏教行事「成道会」

12月8日は、お釈迦様が悟りを開いた日を記念する「成道会」という大切な日です。これは仏教が誕生したともいえる特別な意味を持つ日で、全国各地のお寺で法要や座禅会、お粥の振る舞いなどが行われます。
この日を、旧暦の呼び名である「臘月（ろうづき）」にちなんで「臘八会（ろうはちえ）」と呼ぶ宗派もあります。 

2. 年末のお仏壇の準備

12月は新年を迎える準備として、お仏壇もきれいに掃除します。 

• 大掃除の時期: 年末の大掃除は一般的に12月13日以降に始めると縁起が良いとされています。29日と31日は避けるのが良いと言われています。
• 掃除の作法: 仏壇の掃除は、単なる片付けではなく、故人やご先祖様への感謝の気持ちを込めて丁寧に行うことが大切です。仏具を一つずつ丁寧に扱い、宗派ごとの作法に従ってお供え物などを整えます。
• お正月飾り: 神棚とは異なり、仏壇自体に正月飾りを直接施すことは通常ありませんが、お正月用の華やかなお供え物（五供：お花、お線香、ろうそく、ご飯、お水・お茶）をして新年を迎える準備をします。 

このように、12月は仏教的な節目を意識しつつ、清らかな気持ちで新年を迎えるために、お仏壇周りを整える時期と言えます。

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